あなたの周りに、いつも「できない理由」ばかり言う人はいませんか?
「それは無理だよ」「前にもやったけどダメだった」「そんなの時間の無駄」
こんな発言が続くと、チームの雰囲気がどんよりしてしまいますよね。
でも、ここで考えてほしいのは、「否定的な意見そのものが悪いのか?」ということです。
実は、否定的な意見を完全になくしてしまうと、問題を見落としたり、盲目的に進んでしまったりするリスクがあります。重要なのは、「否定の仕方」に気をつけること。
今回は、建設的な議論を促進する方法について考えてみます。
否定の仕方が悪いと、なぜダメなのか?
否定的な意見が問題になるのは、それが「ただの否定」に終わってしまうからです。
例えば、ミーティングで新しいプロジェクトのアイデアが出たとしましょう。すると、誰かがこう言います。
「いや、それは予算的に難しいと思うよ。」
ここで議論が終わってしまったら、アイデアは消えてしまいます。でも、本来ならこう言えるはずです。
「そのままでは予算的に厳しいかもしれないけど、スモールスタートなら可能かも。」
このように、ただ否定するのではなく、「じゃあどうする?」をセットで考えると、議論は前向きに進みます。
否定をポジティブに変える3つの方法
では、具体的にどうすれば「建設的な否定」ができるのでしょうか?
1. 否定のルールを決める
否定的な意見が飛び交うのを防ぐには、ルールを明確にすることが大切です。
例えば、
- 否定する場合は、必ず代替案を出す
- 「できない理由」ではなく、「できる方法」を一緒に考える
- 否定ではなく、問いかけに変える(例:「どうすれば実現できる?」)
このようなルールがあれば、議論の流れが止まることなく、むしろ前向きに進んでいきます。
2. 議論のバランスを取る
否定的な意見ばかりが続くと、モチベーションが下がってしまいます。
そこで、例えば「3つ肯定的な意見を言った後に1つ改善点を述べる」など、肯定と否定のバランスを取る工夫をしてみましょう。
また、否定的な意見が出たら、すぐに「じゃあ、どうすればいいと思う?」と問い直すのも効果的です。
3. ロールプレイングで視点を広げる
人はどうしても自分の立場から意見を言いがちです。
そこで、「あえて否定役・肯定役を交代するディスカッション」を行ってみましょう。
例えば、普段否定的な意見が多い人には肯定的な視点から話してもらい、いつも前向きな人にはリスクを指摘する役をやってもらう。
こうすると、視点が広がり、「単なる否定」ではなく「有意義な議論」へと変わります。
まとめ
否定的な意見そのものが悪いわけではなく、問題は「否定の仕方」にあります。
「ただの否定」ではなく、「建設的な否定」を意識することが大切。
そのために、
- 否定のルールを決める(否定するなら代替案を出す)
- 議論のバランスを取る(肯定と否定を適切に使い分ける)
- ロールプレイングで視点を広げる(意識的に立場を変えてみる)
この3つを意識すれば、チームの雰囲気を壊さずに、より良い議論ができるようになります。
ぜひ、あなたの職場でも試してみてください!