ストレンジ・シチュエーション法(Strange Situation Method)とは、乳幼児の愛着行動を評価するための心理学的手法の一つであり、メアリー・エインズワース(Mary Ainsworth)によって開発されました。この方法は、主に1歳前後の子どもを対象とし、親(養育者)との関係を観察することで愛着のタイプを分類することを目的としています。
ストレンジ・シチュエーション法の実験手順
実験は、子どもと親が一緒にいる部屋で行われ、以下のようなステップで進行します。
- 親と子どもが部屋に入る(探索の促進)
- 見知らぬ人物(実験者)が入室し、親と会話する(社会的な相互作用の観察)
- 親が部屋を離れ、子どもが一人になる(分離の反応を観察)
- 親が戻り、子どもをなだめる(再会時の反応を観察)
- 再び親が退室し、子どもが見知らぬ人物と二人きりになる(さらなる分離の反応を観察)
- 親が再び戻る(最終的な再会時の反応を評価)
愛着のタイプ
ストレンジ・シチュエーション法の結果に基づき、子どもの愛着タイプは以下の4種類に分類されます。
- 安定型(Secure Attachment):
- 親がいると安心して探索し、親の帰還時に適切に反応する。
- 回避型(Avoidant Attachment):
- 親の不在をあまり気にせず、帰ってきても積極的に関わろうとしない。
- アンビバレント型(Ambivalent/Resistant Attachment):
- 親の不在に強く動揺し、帰還時にも怒りや不安を示しながらも甘える。
- 無秩序型(Disorganized Attachment):
- 一貫性のない行動を示し、混乱した様子を見せる。
まとめ
ストレンジ・シチュエーション法は、乳幼児の愛着スタイルを科学的に評価する手法として、発達心理学や子育て支援の分野で広く活用されています。この手法を用いることで、子どもの愛着形成の特徴を理解し、適切な養育環境の提供につなげることが可能となります。

